取得学位 | 修士(法学)(早稲田大学大学院) |
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担当科目 | 民法I |
専門分野 | 契約法,債務不履行法,不法行為法 |
研究テーマ | 契約危殆とか履行期前の履行拒絶と呼ばれる事態の法的な取扱いを研究しています。耳慣れない言葉でピンと来ないかも知れませんが、簡単にいえば、契約期日が来る前に、相手が約束を守れないと予想できてしまう場合や相手が「契約を守らない」と宣言したり行動で示したりする場合に、自分は対策として何ができるかという話です。実はこれまで、この事態にどう対処したらよいのかがはっきりしていませんでした。どういうときなら、契約を打ち切れるのか、自分も約束を果たすための準備を止めてもよいのか、そのほか有効な手段はあるのかといったことを探究しています。 近年は、災害時の人の行動と民事責任の関係についても研究しています。 |
教育・研究への 取り組み |
民法は身近だとかよくいわれますが、社会人経験を持たず、大きな法的トラブルに巻き込まれたこともない普通の一大学生にとっては、到底身近とはいえないのではないでしょうか。それゆえ、教育にあたっては、現実に法が適用される局面をできるだけ具体的に、しかし、細かくなりすぎることのないように注意して説明することを心懸けています。 研究については、空理を振り回すことのないよう、現実に役立つものになるように心懸けています。また、原資料・関連資料を広く収集し、かつ、深く読むことで、問題の実態を精確に描き出したいと念じています(その分、時間が掛かってしまうことがネックではありますが)。 |
近著 | |
趣味 | これといった趣味はありませんが、漫画はよく読みます。 また、靴磨きや道具の手入れ、ソフトウェアの管理など何につけてもメンテナンスとカスタマイズは好きです。枯れた技術を使って飽きが来るまで適当にやっています。 長年、何か楽器をやりたいと思っていますが、手着かずです。また、スポーツも再開しようと毎年決意していますが、実現しておりません。 |
おすすめの作品 | 小説であればトルストイ『アンナ・カレーニナ』、同『復活』、ギッシング『ヘンリ・ライクロフトの私記』は外せません。ミステリだとルメートル『その女アレックス』。日本の作家だと、夏目漱石、芥川龍之介、村上春樹はどれも好きです。梨木香歩『家守綺譚』も良かったです。ファインマンの『ご冗談でしょう、ファインマンさん』もおすすめです。詩歌であればオマル・ハイヤーム『ルバイヤート』、斉藤斎藤『渡辺のわたし』、そのほか都々逸や辞世の句なども是非読んで欲しいと思います。 音楽であればラベルの「クープランの墓」のトッカータ、矢野顕子「ごはんができたよ」。 漫画なら高橋葉介、諸星大二郎、長谷川裕一、久正人、山田譲などの作品が好きです。 映画はそれほど見ませんが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ソーシャル・ネットワーク』の最後のシーンは印象に残っています。あと、シガニー・ウィーバーが可愛く見えるという意味で、『デイブ』はすごいと思います。俳優だと、大分毛色が違いますが、ショーン・コネリー、ケビン・クライン、ジェイソン・ステイサムが好きです。 |
受験生へメッセージ
「大学は楽しいよ」といわれたとき、その意味をどう受け止めますか? その楽しさを「消費性の娯楽に時間をたくさん使える」という意味に取るならば、「これまでの学生生活を大いに反省し、自己の責任をもって来たるべき結果に対処せよ」といわざるを得ません。 楽しさは、高校までの画一的教育内容から解放され、成長の方向を自分自身で決定できるという点に求めて欲しいと強く願います。普通に生きられれば十分だと学生から聞くことがありますが、今は普通に生きるのに並々ならぬ努力を要する時代です。その努力を向ける方向、自分自身をどう成長させたいかを真剣に考えて欲しいと思います。ゼミがその手助けになるよう私も努力します。
ひとこと
私の言葉ではありませんが、昔「犯罪なければ刑罰なし。勉強なければ単位なし」と仰った先生がいました。また、「毎年、不思議に思うことが2つある。高校生に過ぎない彼らが何故かくも難解な入試問題を解くことができるのか。また、そうして大学に入学した彼らが何故かくも簡単な定期試験の問題を解くことができなくなっているのか」というのもその先生の言葉です。最近は私も同じ感想を抱いています。
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