法学部について(1部・2部)

現代社会は多様な人々が利害を調整しながら共生していく社会です。法学とは、そのような社会が、秩序を保ちながら安定的に存続していくための仕組みや方法を研究する学問です。

社会において深刻な問題や課題が生じたとき、すでに存在する法律に基づいて解決することもあれば、国会で新たに法律を作ったり、行政が関係者の声に耳を傾けつつ政策を実施して対応することもあります。誰もが納得するかたちで問題を解決していくためには、正義や人権の感覚、公平かつ公正な態度、そして論理性も求められます。法学部では、こうした社会の維持のために必要となる法の解釈や適用、政治や行政の活動を多角的に学びます。

法学部では1年次に法律と政治学の基礎を学び、2年次の専門的な学修につなげる「2年次学科選択制」をとっています。1年次には「入門講義」と「基礎講義」を通して両方の学問に共通する理念や基礎知識を学びます。そのうえで、法律と政治のどちらが自分の関心や目的に合っているかを考え、2年次以降に所属する学科を選択するというものです。

さらに、大学生として自らの問題を発見し研究することができるようになるための基礎的な知識とスキルを身に着ける少人数ゼミナール「基礎演習」や関心のある分野を深く研究する「演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、キャリアプログラム「NPOインターンシップ」など、幅広く深い学びを通して、リーガル・マインドを有する人材を育成します。