第22回法学部カフェ

「中国の市民社会」

「中国の市民社会が熱いらしい」――そんな噂を耳にしたばかりの昨年末、駒澤大学の中国人研究者・李妍(りやんやん)さんの岩波新書『中国の市民社会』が上梓されました。驚いたことには、そこに描かれているのは党や政府にガチガチに縛られた従来型の市民活動団体(同書にいう「官製NGO」)のイメージとは一線を画し、新しい中国の市民生活を逞しく下支えする「草の根NGO」のビビッドな姿でした。

ちなみに、同書は2012年度「日本NPO学会賞」優秀賞を受賞するなど、その評価は日に日に高まるばかり。同時に、ヤンヤン先生は全国の大学や市民団体からの招きに応えるべく、段々と忙しくおなりです。よって、このたび10/5「法学部カフェ」に「話し手」としてヤンヤン先生を奇跡的にお招きできたのは、2020五輪の東京招致成功に並ぶ快挙、と自画自賛しておるところです。

「聞き手」にも高木晴光さん(NPOねおす代表)と田口晃さん(本学法学部教授)という北海道の市民活動をそれぞれ実践と理論で牽引されてきた第一人者のお二人をお呼びすることができました。

日時 10月5日(土)15:00~17:00
話し手 李妍焱(りやんやん)さん(駒澤大学人文学部准教授)
聞き手 高木晴光さん(NPO法人ねおす代表)
田口晃さん(法学部教授)
場所 北海学園大学豊平キャンパス 7号館2階20番教室
対象 学生・教職員・一般の方々(入場無料)
主催 北海学園大学法学部

◆李妍焱略歴◆
1971年、中国・吉林省生まれ。吉林大学外国語学部日本語学科ご卒業ののち、東北大学大学院文学研究科人間科学専攻博士課程修了。専攻は社会学とNPO研究。現在、駒澤大学准教授の他、日中市民社会ネットワーク(CSネット)代表も務める。