本橋優子

本橋 優子(もとはし ゆうこ)さん

(第73期 司法修習生)

OB・OG紹介 北海学園大学法学部報No.43(2020.9.20)より

-本日のインタビューは、オンラインにて行われます。本橋さん、よろしくお願いします。

 よろしくお願いします。

-司法試験に合格されて、今はどのようなご活躍をされておりますか? また、昨今の新型コロナウイルスの影響はいかがでしょうか?

 私は、本学法学部を卒業した後、5年間社会人として働いておりました。その後、会社を辞めて北大法科大学院の既修課程に進学し、平成31年3月に同課程を修了しました。そして、卒業後の同年9月に司法試験に合格しました。昨年12月から約1年間の司法修習が始まりました。毎年12月と翌年の10月、11月の修習では、埼玉県和光市に全国の修習生が集まります。本来であれば、今年の10月11月は、全国の修習生と交流できる予定でしたが、オンライン修習に変わりました。全国の同期との繋がりも修習の醍醐味なのですが、その機会が減ったことは残念ですね。
 今年の1月から9月まで、札幌で裁判所、検察庁、弁護士事務所での実務修習を行っているのですが、新型コロナウイルスの影響で、4月半ばから5月いっぱいまでの約1か月半が「自宅修習」となりました。その間は、自宅で課題をこなすのですが、実務法曹の考え方や仕事の仕方を見ることができなかったので、そこは残念でしたね。今(2020年7月現在)は、実際に弁護士事務所に行って、実務修習をしています。

-それは大変ですね......。先ほどは現在の状況をお伺いしましたが、学生時代には、どのようなご活動をされていましたか?

 興味があることは何でも取り組んでいました。初めはボランティアサークルで子どもたちの興味関心を引き出す遊びや企画などをしていました。樽見先生の外国書購読の授業を受講してからは、樽見先生にお声がけいただいて、アメリカ人のソーシャルワーカーの方の講演会の実行委員をしたり、企画する中で、精神に障害がある方々の自立支援施設にも行きました。また、起業者教育に携わる方の紹介で。民間企業の6か月間の長期インターンシップにも行って、新規事業に開発もチャレンジしました。新規事業開発の難しさも痛感することができて、貴重な体験でしたね。

-本当に活発な学生生活を送られていたのですね。さてここで、後輩へのメッセージをお聞きしたいのですが、いかがでしょうか。

 とにかく、リスクを恐れず、自分の興味関心に沿って、何でもやってみるといいと思います。気になることがあれば、何でも挑戦したり、人に会ったり。今の、大学時代でしかできないことが、たくさんあります。大学生の可能性は無限大です。
 また、法律学の学習についていえば、確かに法律学は、最初はとっつきにくいですよね。私は今、司法修習生として実際の事件に接していますが、法律を使って問題解決をすることはとても面白いと感じています。法律学は、みなさんが思っている以上に面白い学問です。私は、勉強すればするほど、法律学という学問や学者への敬意も深まりました。

-たいへん興味深いお話でした。ありがとうございます!