林拓哉

林 拓哉(はやし たくや)さん

(弁護士)

OB・OG紹介 北海学園大学法学部報No.44(2020.5.10)より

-コロナ禍で大変なところ、今回は対面でのインタビューに応じていただきました。ありがとうございます。

 やはり対面の方がニュアンスが伝わりやすいかと思いまして。よろしくお願いします。

-現在どのようなお仕事をされておりますか? また、お仕事にあたって、昨今のコロナの影響はあるでしょうか?

 仕事のことはまだまだ勉強の日々です。損害賠償事件や家事事件など、何でもやっています。先ほど対面でといいましたが、実際にお話を聞く時には、証拠となる文書などをみながら話を聞く必要があるため、直接お会いする方が話は伝わりやすいと思っています。緊急事態宣言の頃は期日が全て取り消しになったので、事件が全く進まない。そこは影響が大きかったですね。特に4月から5月にかけては大変でした。弁護士同士の会議はウェブで行われることが多くなりました。移動の時間を削減できますが、自分の話が他の方に伝わっているか分かりにくいこともあり、メリットとデメリットの双方があると感じています。

-対面でのお話を重視されているのですね。ところで、先ほどは現在の状況をお伺いしましたが、学生時代に力を入れていたことは何でしょうか?

 一年生の基礎ゼミから専門ゼミまで4年間、憲法の千葉先生のゼミをとりました。法曹を目指したのもゼミがきっかけです。勉強は頑張っていたと思います。ゼミ長も務め、ゼミ合宿にも参加しました。ゼミ合宿では富良野でラフティングや釣りなどをしましたね。サークル活動では、小学生と一緒に遊んだり、NPOと提携して街のゴミ拾いなどをしました。ここで人とのコミュニケーションを積極的にとる経験ができたと思います。

-後輩へのメッセージをお聞きしたいのですが、いかがでしょうか。

 挫折を経験しても諦めないこと。しかし闇雲に頑張るわけではなく、人のアドバイスを聞いて、失敗から学ぶことですね。私は司法試験に3回失敗したのですが、後輩にはむしろその失敗の理由を話すようにしています。基本書を読み込むだけではなく、アウトプットが大事です。また、自分で選択肢を狭めないこと。初めから諦めるのではなくて、司法試験に限らず、何でも挑戦してほしいですね。

-とてもいいお話を聞くことができました。ありがとうございました!