教員紹介

教員紹介

神元 隆賢

法律学科
神元 隆賢 教授
Kanmoto Takayoshi

教育・研究活動
主要担当科目 刑法Ⅰ、刑事政策
研究テーマ 刑法と民法の交錯する諸問題についての研究/共犯論/財産犯
教育・研究への取り組み 刑法は、国家が犯罪者に刑罰を与えるという強力な強制力、権力性を有する法であるが故に、あらゆる問題について激しい学説対立を生じる。その議論は概念論を中心とし、極めて複雑な理論が展開されることが多い。しかし、1200字程度の答案構成に用いることのできないような長大複雑な学説は、どこかで無理をしているのではないか。学者間であればともかく、本来刑法が対象とする市民を納得させるのは困難ではないか。以上の観点から、私は、刑法上の諸問題の研究、教育について、法解釈技術を最大限駆使しつつもなお理解しやすい理論の展開を心がけている。
近著 『ロードマップ法学』(2016年4月)
その他
受験生へのメッセージ 法律学は、各種資格試験や公務員試験等の試験科目に多く用いられており、その学習は卒業後の将来と繋がっています。将来を見据えて法律学を学ぶべく、法学部を目指してみませんか?
趣味・特技 万年筆の収集・修理
おすすめの作品 アントン・ブルックナー 交響曲第7番ホ長調
ひとこと 刑法学は他の法律学と比べ、罪刑法定主義の足かせによる解釈上の制約が著しい。しかしながら、この制約は、刑法における解釈の自由を奪う一方で、刑法学の解釈技術の向上・発展にも繋がっている。刑法学は非常に技巧的な法解釈を駆使する場面が多いが、これこそは、課せられた制約の中で「国家が人に刑罰を科すことをいかにして皆に納得させるか」という目標を達成するため、刑法学に携わる者たちが研鑽した結果なのである。
出前講義
振り込め詐欺の現状と対策 近年、キャッシュカードやインターネットバンキング、携帯電話の普及により、犯人が携帯電話を用いて被害者を騙し、犯人側の預金口座に預金を振り込ませる、いわゆる振り込め詐欺が多発し重大な社会問題となっている。この振り込め詐欺の態様と現状、振り込め詐欺を防止するための各種立法と対策について解説する。
SNSと刑法 mixi,Facebook,Twitterなどのソーシャルネットワーキングサービス、いわゆるSNSは、歴史が浅いにもかかわらず、自己表現のためのツールとして急速に普及した。しかし、それとともに、反社会的言動をSNSに投稿した者が、第三者に個人情報を特定されて「炎上」、警察に通報されるなどして法的責任を問われる事態も多発している。この講義では、SNS投稿にかかる刑法上の諸問題について解説する。
危険運転致死傷罪の諸問題 飲酒運転等による悪質な交通事故に対応するため、平成13年に危険運転致死傷罪が新設され、交通犯罪の量刑は引き上げられた。しかし、本罪の内容は非常に緻密で、悪質な飲酒運転による死亡事故であっても、検察官が本罪の適用に否定的な立場を採り、これに対し被害者遺族らが署名活動を展開する事案が複数発生している。この講義では、危険運転致死傷罪のこれらの問題について解説する。