教員紹介

教員紹介

若月 秀和

政治学科
若月 秀和 教授
Wakatsuki Hidekazu

教育・研究活動
主要担当科目 国際政治学・演習・基礎演習
研究テーマ 私の中心的研究テーマは、1970~80年代の冷戦後期の日本外交です。この約20年間は、日本が二度の石油危機を乗り越え、世界第二の経済大国となった時期に重なります。1970年代、米ソ・米中両デタント下で、日本外交が「全方位外交」を標榜して、中国やソ連、東南アジアに外交的地平を拡大します。続く1980年代は米ソ対立が先鋭化するなか、日本政府は「西側の一員」を掲げて、同盟国・米国との紐帯を一層強化する一方、中国・韓国などとの関係改善に努めます。この国力絶頂の20年の外交を検証・考察することで、冷戦終結後の、さらにこれからの日本外交を展望する一助としたいと考えています。
教育・研究への取り組み 上記の研究テーマに取り組んだきた成果として、2006年に1970年代の日本外交に関する単著、2012年に1970~80年代の日本政治史に関する通史、そして2017年に1980年代の日本外交に関する単著を刊行できました。今後は、冷戦後、特に1990年代の日本外交に関する研究に移行する予定です。教育については、現在の日本を取り巻く国際環境が容易ではない点に留意しつつ、学生たちが内外の政治情勢を冷静かつ長期的スパンで把握できる能力を育てることができるよう、講義やゼミの手法を工夫しようと試みています。
その他
受験生へのメッセージ 国際情勢も国内政治も社会の価値観も、従来前提とされてきたものが揺らぎ、漂流しております。混沌の濁流に翻弄されないような知的・精神的「軸」を構築するべく、ともに勉強いたしましょう。
趣味・特技 鉄道に乗ること・歴史シュミレーションゲーム(研究の妨げになるので、現在は封印)
おすすめの作品 池波正太郎『真田太平記』(NHK水曜日大河ドラマの『真田太平記』は大変おすすめ)
出前講義
米中両超大国の狭間で日本はいかに生き残るか 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称えられたのも今は昔、バブル崩壊後の長期の経済的低迷や少子高齢化、財政危機で八方塞りの日本。大国復活を呼号する習近平の中国に世界第二の経済大国の地位を奪われ、「アメリカ・ファースト」のトランプ大統領の登場で頼みの綱の同盟国・アメリカは、頼りにならず。北方のプーチン治政下のロシアも何を考えているか不明。足元の朝鮮半島では、北朝鮮が核ミサイル開発に狂奔する。一見物騒にも見える諸情勢のなかで、日本が生き残っていく道があるのか、一緒に考えてみたいと思います。