出版物

教員の近著

研究の成果として、法学部教員の近著を紹介します。

2014年
●山本健太郎講師
『政治学の方法』
加藤淳子・境家史郎・山本健太郎編著

ひとくちに政治学と言っても、分析に使われる手法は多様なものがあります。地の文で分析するだけではなく、統計やゲーム理論といった数学的な手法を用いる場合も少なくありません。最近では、自然科学と同じように、実験による分析もおこなわれています。数学や理科が嫌いで文系の法学部を選んだのに、と思ったあなた。初心者にもわかるように書かれていますので、政治学という、実は文理融合の学問の奥深さを覗いてみませんか。

  • 出版社:有斐閣
  • 発行年月:2014年12月

●中村敏子教授
『西洋政治思想資料集』
杉田敦、川崎修編著

本書は、西洋の政治思想史上の主要な思想家の生涯と思想の内容を解説し、主要著作の一部を紹介することで、その思想家について理解してもらうよう書かれています。初めから通して読めば西洋政治思想の流れがわかり、興味のある思想家だけを読んでも、その特徴がつかめるでしょう。これまで扱われてこなかった女性の思想家が含まれている点に新しさもあります。政治思想史に興味のある方は、ぜひ一度手にとってください。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2014年9月

●松尾秀哉教授
『物語ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路』
松尾秀哉著

あまり日本では知られていないベルギーという国の歴史を、歴代の国王に注目してまとめました。一国の歴史を「前史」から「現代史」までコンパクトにまとめたオーソドックスな教科書ですが、「国王」の人柄を味わい楽しむつもりで読んでみていただければ幸いです。

  • 出版社:中央公論新社(中公新書)
  • 発行年月:2014年8月

●加藤信行教授
『国際裁判と現代国際法の展開』
浅田正彦・加藤信行・酒井啓亘共編

本書は、国際法の研究者や実務家を対象として編まれた学術的な論文集です。編者3名を含む17名の国際法学者がそれぞれ力作を寄稿しており、国際裁判の制度的手続的発展を考察した第1部(8論文)と国際裁判を通じた国際法規則の発展を考察した第2部(9論文)で構成されています。法学の専門家以外の読者にとっては難解な学術書ですが、国際法や国際裁判の最先端に興味がある方は、是非、本書に挑戦してみてください。

  • 出版社:三省堂
  • 発行年月:2014年8月

●本田宏教授
『脱原発の比較政治学』
本田宏・堀江孝司編

原発問題について日本の政治学が本格的に取り組んだ初めての本です。前半では日本の原発問題を考えるための主要な観点(リスク社会論、世論の再検討、熟議民主主義、国際原子力体制・原発輸出、核燃料サイクル政策)と、1950年代から現在に至るまでの原子力をめぐる日本政治の動向を整理しました。後半では日本との比較で重要な示唆を含む国として、ドイツ、スウェーデン、イタリア、フランス、インドの事例を分析しています。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2014年4月

●菅原寧格准教授
『社会と主権』
大野達司編

法学・政治学の重要概念である「主権」について、「市民社会」の議論を念頭におきながら問題化した論文集です。市民や社会が自立するための課題とは何でしょうか。社会や国家と私たちとの関係はいかにあるべきでしょうか。このような現代的課題に対して、本書では、問題の歴史・思想・哲学的基礎を踏まえた上で、理論的観点からアプローチしています。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2014年3月

●若月秀和教授
『首相秘書官が語る中曽根外交の舞台裏―米・中・韓との相互信頼はいかに構築されたか』
長谷川和年著、瀬川高央・服部龍二・若月秀和・加藤博章共編

本書は職業外交官で、1982年~86年まで、中曽根康弘首相の下で首相秘書官を務めた長谷川和年氏に対するインタビューを証言録として編集したものです。常に一次史料を片手に回想する長谷川氏の証言は、日本の外交政策決定過程を生き生きと私たちに伝えてくれています。最高潮の日本の国力を背景に、米国や西欧諸国、中韓両国、ASEAN諸国と相互  信頼を築いた中曽根外交の姿は、現在の日本外交にも多くの示唆を与えてくれるでしょう。

  • 出版社:朝日新聞出版
  • 発行年月:2014年2月