出版物

教員の近著

研究の成果として、法学部教員の近著を紹介します。

2018年
●井上睦講師
『パワーから読み解くグローバル・ガバナンス論』
大芝亮・秋山信将・大林一広・山田敦編集

さまざまなアクターがひしめき合い,紛争,貿易,人の移動といった数多くの問題を抱える国際社会。この政府なき国際社会における統治のあり方を,問題領域ごとに丁寧に説明していく。進展著しいグローバル・ガバナンス論を「パワー」との関係から読み解くテキスト。
執筆担当章は、第9章「福祉」。

  • 出版社:有斐閣
  • 発行年月:2018年4月

●菅原寧格教授
『法の理論36』
長谷川晃・酒匂一郎・河見誠編集

本書は日本法哲学会会員を中心とした論文集で、内容は特集・論文・前巻特集へのコメントとリプライ・反論と意見から構成されています。本号には、論文「中国における〈市民社会〉と〈法〉の行方―近時の市民社会論に寄せて―」を寄稿し、日中双方の学者による議論をベースにしつつ比較法学の視点も取り入れ、中国における市民社会と法の支配をめぐる問題について、これが日本の法学にとって決して無関係ではないことを論じました。

  • 出版社:成文堂
  • 発行年月:2018年3月

2017年
●本田宏教授
『参加と交渉の政治学 ドイツが脱原発を決めるまで』
本田宏著

長年、原発問題の政治学を研究してきた日本では数少ない研究者としての成果である。①社会運動などへの市民参加,選挙競争,交渉の3つの論理を批判的なジャーナリズム,積極司法,批判的専門家団体などの要素が補完するシステムとして,ドイツ政治を包括的に捉えた。②脱原発を決定するまでに積み重ねられてきた政治過程の流れ、政策決定の条件、意見の異なる主体同士が相互作用を通して合意を形成していく過程を取り上げている。
以下に書評があります。
http://dokushojin.com/article.html?i=2130
http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-62537-4.html
『読書人』(2017年9月29日号/佐藤嘉幸氏・評)
『生活経済政策』(2017年11月 第250号武田宏子氏・評)
『日刊ゲンダイ』(2017年11月22日付/飯田哲也氏・評)
『図書新聞』(2018年2月24日号/西田慎氏・評)

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2017年7月

●谷本陽一准教授
『早稲田民法学の現在』
浦川道太郎先生・内田勝一先生・鎌田薫先生古稀記念論文集編集委員会

民法学は人間の生活とともに発展するべきだという原点を東日本大震災は強く思い起こさせた。そうした思いを受けて、本書は、「生存」「居住」「安全」の3つのキーワードに関する30の主題に取り組む論文集である。本学法学部の谷本陽一准教授の「緊急応急対策における避難行動主導者の注意義務--東日本大震災津波訴訟の示唆-」を所収。

  • 出版社:成文堂
  • 発行年月:2017年7月

●井上睦講師
『英国学派入門』
バリー・ブザン著、大中真・佐藤誠・池田丈介・佐藤史朗ほか訳

「国際社会」とは何か。アメリカの国際関係論とは異なる方法で国際社会を読み解く英国学派、その理論的先端を紹介する必携の書。泰斗バリー・ブザンの国際社会論、待望の初邦訳。
翻訳担当章は、第5章「ヨーロッパ国際社会の拡大」。

  • 出版社:日本経済評論社
  • 発行年月:2017年5月

●加藤信行教授
『ビジュアルテキスト国際法』
加藤信行・植木俊哉・森川幸一・真山全・酒井啓亘・立松美也子編著

大学で初めて国際法を学ぶ学生諸君のために、写真や地図、図表などを豊富に盛り込みながら国際法の全体をコンパクトにまとめた入門的な教科書。初学者の目線に立ち平易な表現を心がけた。日本の国際法学者6人による世界的にも珍しいタイプの国際法テキスト。

  • 出版社:有斐閣
  • 発行年月:2017年4月

●井上睦講師
『国際関係学—地球社会を理解するために(第2版)』
滝田賢治・都留康子・大芝亮編集

近現代国際政治の歴史と国際関係理論を踏まえて、様々なアクター、イシューを解説。国際政治・国際関係を初めて学ぶ人、さらに知識・理解を深めたい人に最適の書。激動する世界情勢に対応した最新版!グローバル化する地球社会を的確にとらえる。
執筆担当章は、第Ⅱ部第5章「従属論と世界システム論」。

  • 出版社:有信堂高文社
  • 発行年月:2017年4月

●五十嵐素子准教授
『ワークプレイス・スタディーズ:はたらくことのエスノメソドロジー』
水川喜文・秋谷直矩・五十嵐素子編

本書は「働くこと」を対象にした「ワークプレイス研究」の論集です。「ワークプレイス研究」とは、仕事/労働の現場やそこでのコミュニケーションに焦点を当てたフィールドワーク等を用いた研究を指しており、 本書では、寿司屋、ガンの相談電話、病院や整骨院、航空管制塔、リフォーム作業、授業のICT利用、ビジネスミーティング…といった様々な現場の活動が丹念に描かれています。(詳しい内容紹介はこちら

  • 出版社:ハーベスト社
  • 発行年月:2017年2月

2016年
●神元隆賢教授
『ロードマップ法学』
小川富之他編

(神元の分担執筆 第9章 刑事訴訟法)本書は、法学入門から始まって、憲法、民法、刑法、会社法、民事訴訟法、刑事訴訟法、行政法、労働法、社会保障法、租税法、国際法の構成で作られています。法律の全体構造をしっかりと意識させつつ、個別の法を理解しやすいようにCaseを盛り込み、また、関心を高めてもらえるようにColumnでは興味深い内容を紹介して学習の発展に繋げています。さらに、各章の最後には学習の成果を確かめてもらえるように確認問題を入れました。

  • 出版社:一学舎
  • 発行年月:2016年4月

●中根研一准教授
『中国文化 55のキーワード』
武田雅哉・加部勇一郎・田村容子編著

近いようで遠い国、中国。中国人/中国文化とは、いったい誰/何なんだろう? 本書では、好奇心旺盛な研究者がそれぞれ「面白い」と思っているあれやこれやを、計55項目・各4ページずつ、紹介しています。読者の皆さんがそれらの中から新たに何かを発見し、さらなる好奇心の翼を大きく広げてくだされば幸いです。中根は「笑いと洒落」、「中華ヒーロー」、「聖獣と珍獣」、「怪獣と怪物」の項を執筆しています。

  • 出版社:ミネルヴァ書房
  • 発行年月:2016年4月

●井上睦講師
『承認—社会哲学と社会政策の対話』
田中拓道編集

一橋大学大学院社会学研究科の先端課題研究において、「承認」をキーワードに新しい社会状況に対応する社会政策のパラダイムを構想し、政策への応用を試みた共同研究の成果。最先端の研究動向の検討とともに、尊厳の毀損、差異、アイデンティティにかかわる問題を「承認」においてすくいあげ、社会政策、教育学、障害者福祉、ジェンダー論、多文化主義論、政治学など諸領域を横断する体系の構築をめざす。
執筆担当章は、「コラム2 福祉政策における研究動向」。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2016年3月

2015年
●中根研一准教授
『映画は中国を目指す—中国映像ビジネス最前線—』
中根研一著

2012年に日本を抜き、映画の興行収入で世界2位となった中国。本書では中国が映画大国化するにいたった歴史を振り返り、現地におけるアメリカ映画や日本映画の受容の実態を紹介しています。各種データや関係者への取材も交え、元々中国市場で人気のある日本のアニメや特撮(特にウルトラマン)作品の、映像コンテンツとしての潜在能力の高さを解説。また、映画を通じた今後の日中文化交流の可能性についても、考えています。

  • 出版社:洋泉社
  • 発行年月:2015年8月

●中根研一准教授
『ほあんいん! 中国語 基礎篇 改訂版』
大谷通順・中野徹・中根研一著

中国語に初めて触れる大学生へ向けて編集した教科書です。文法・発音のおおまかな骨組みを理解し、日常生活で実際に使える中国語を身につけましょう。各課の本文の内容は、日本にいる学習者が中国語話者とどのように接するかをテーマとしています。この「改訂版」では、初版を教室で使用された先生方のご意見をフィードバックし、より正確で使いやすい形に改めました。

  • 出版社:郁文堂
  • 発行年月:2015年4月

●井上睦講師
『国際関係学—地球社会を理解するために』
滝田賢治・都留康子・大芝亮編集

現代世界では、伝統的な国際関係という流れと地球社会という流れの2つが混在し、複合的な状況が生まれている。本書は双方の流れから生じる問題を取り扱う。近現代国政治の歴史と国際関係理論を踏まえ、様々なアクター、イシューを解説。
執筆担当章は、第Ⅱ部第5章「マルキシズム(1)」、第Ⅱ部第6章「マルキシズム(2)」。

  • 出版社:有信堂高文社
  • 発行年月:2015年3月

2014年
●山本健太郎講師
『政治学の方法』
加藤淳子・境家史郎・山本健太郎編著

ひとくちに政治学と言っても、分析に使われる手法は多様なものがあります。地の文で分析するだけではなく、統計やゲーム理論といった数学的な手法を用いる場合も少なくありません。最近では、自然科学と同じように、実験による分析もおこなわれています。数学や理科が嫌いで文系の法学部を選んだのに、と思ったあなた。初心者にもわかるように書かれていますので、政治学という、実は文理融合の学問の奥深さを覗いてみませんか。

  • 出版社:有斐閣
  • 発行年月:2014年12月

●中村敏子教授
『西洋政治思想資料集』
杉田敦、川崎修編著

本書は、西洋の政治思想史上の主要な思想家の生涯と思想の内容を解説し、主要著作の一部を紹介することで、その思想家について理解してもらうよう書かれています。初めから通して読めば西洋政治思想の流れがわかり、興味のある思想家だけを読んでも、その特徴がつかめるでしょう。これまで扱われてこなかった女性の思想家が含まれている点に新しさもあります。政治思想史に興味のある方は、ぜひ一度手にとってください。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2014年9月

●松尾秀哉教授
『物語ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路』
松尾秀哉著

あまり日本では知られていないベルギーという国の歴史を、歴代の国王に注目してまとめました。一国の歴史を「前史」から「現代史」までコンパクトにまとめたオーソドックスな教科書ですが、「国王」の人柄を味わい楽しむつもりで読んでみていただければ幸いです。

  • 出版社:中央公論新社(中公新書)
  • 発行年月:2014年8月

●加藤信行教授
『国際裁判と現代国際法の展開』
浅田正彦・加藤信行・酒井啓亘共編

本書は、国際法の研究者や実務家を対象として編まれた学術的な論文集です。編者3名を含む17名の国際法学者がそれぞれ力作を寄稿しており、国際裁判の制度的手続的発展を考察した第1部(8論文)と国際裁判を通じた国際法規則の発展を考察した第2部(9論文)で構成されています。法学の専門家以外の読者にとっては難解な学術書ですが、国際法や国際裁判の最先端に興味がある方は、是非、本書に挑戦してみてください。

  • 出版社:三省堂
  • 発行年月:2014年8月

●本田宏教授
『脱原発の比較政治学』
本田宏・堀江孝司編

原発問題について日本の政治学が本格的に取り組んだ初めての本です。前半では日本の原発問題を考えるための主要な観点(リスク社会論、世論の再検討、熟議民主主義、国際原子力体制・原発輸出、核燃料サイクル政策)と、1950年代から現在に至るまでの原子力をめぐる日本政治の動向を整理しました。後半では日本との比較で重要な示唆を含む国として、ドイツ、スウェーデン、イタリア、フランス、インドの事例を分析しています。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2014年4月

●菅原寧格准教授
『社会と主権』
大野達司編

法学・政治学の重要概念である「主権」について、「市民社会」の議論を念頭におきながら問題化した論文集です。市民や社会が自立するための課題とは何でしょうか。社会や国家と私たちとの関係はいかにあるべきでしょうか。このような現代的課題に対して、本書では、問題の歴史・思想・哲学的基礎を踏まえた上で、理論的観点からアプローチしています。

  • 出版社:法政大学出版局
  • 発行年月:2014年3月

●若月秀和教授
『首相秘書官が語る中曽根外交の舞台裏―米・中・韓との相互信頼はいかに構築されたか』
長谷川和年著、瀬川高央・服部龍二・若月秀和・加藤博章共編

本書は職業外交官で、1982年~86年まで、中曽根康弘首相の下で首相秘書官を務めた長谷川和年氏に対するインタビューを証言録として編集したものです。常に一次史料を片手に回想する長谷川氏の証言は、日本の外交政策決定過程を生き生きと私たちに伝えてくれています。最高潮の日本の国力を背景に、米国や西欧諸国、中韓両国、ASEAN諸国と相互  信頼を築いた中曽根外交の姿は、現在の日本外交にも多くの示唆を与えてくれるでしょう。

  • 出版社:朝日新聞出版
  • 発行年月:2014年2月