学部案内

学部長からのご挨拶

法学部をより発展させるために、「連携の更なる強化」が重要

 法学部では、本学の建学の精神である「開拓者精神」に則り、バランス感覚に優れた問題解決能力を有する人材の育成を目指しております。人々の価値観は非常に多様でありますし、また、それぞれが育った環境や現在置かれている状況なども異なります。そして、社会に出ますと、責任が伴う仕事の一環として、様々な意見対立の場面に遭遇し、それを治めて前進していく機会がとても増えてきます。社会では、そのような困難を乗り越えていけるたくましい人材が求められているところ、本学の法学部からは、問題解決能力という優れた力を身に付けた卒業生をたくさん送り出しています。

本学法学部卒業生の就職に関する特徴としては、公務員合格者がとても多いということが挙げられます。平成26年度の現役学生の就職実績としては、国家公務員一般職13名、国税専門官9名、裁判所職員一般職5名、労働基準監督官1名、地方公務員では、北海道職員29名、北海道警察23名、札幌市市役所16名、道内の市町村役場21名であります。また、大学院への進学者も6名(法学研究科4名・法務研究科2名)おります。このように、特に北海道全域で活躍する人材を輩出しておりますが、このような実績は、法学部のカリキュラムが実を結んでいる一つのあらわれであると考えられます。

法学部のカリキュラムで特徴的なのが、「2年次学科選択制」をとっていることです。つまり、法学部は法律学科と政治学科とに分かれておりますが、1年生のときにはいずれの学科にも所属せずに、法律学と政治学の基礎や、人間性を深めるために必要な一般教育科目をじっくりと学びます。そして、法律学と政治学のいずれが、自分の関心や目的に合っているのかをよく考えたうえで、1年生の終わりに希望を出し、2年生からいずれかの学科に所属していきます。いずれの学科に所属しても、法学部ではつまるところ、人々の様々な意見対立をどのように治めていくのがよいのかということを色々な視点から検討していきます。

法律学的な視点で捉えますと、意見の対立は、究極的には裁判で解決されることになりますので、そこでは当事者双方を十分に納得させる理由づけが必要になってきます。それを構築するためには、法律の条文が作成された背景などについて深く理解する必要があります。また、政治学的な視点で捉えますと、市民は誰もが安心して生活できる環境や利便性の向上などを求めますが、資源は有限であるためそこには当然、利害の対立が生じてきます。政治学では、人々が上手に共存しくためにはどうすればよいのかを様々な角度から分析していきます。

さて、私は、法学部をより発展させるために、「連携の更なる強化」が重要であると考えています。これは、教育に関する意識を共有することによる授業内容・方法の更なる充実、学部内の仕事につき連携することによる効率的な学部運営、そして思いやりの精神を共有することによる研究環境の更なる充実を目指すものであります。そして、協力し合うという意味で、連携は、教員間だけに限らず、教員と職員という内部者間についてはもちろん、法学部に関心を持ってくださっている高等学校や地域の方々ともより深めていきたいと考えております。